アヤノの幸福理論をベースに…

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:187 hit

更新: 2017/09/30 21:52:10

『フィッシャーズが解散するかもしれないんだよ、』



UUUMのスタッフさんに突然言われた言葉。何もかもの意味が分からなかった。どうしてか、何故リーダーでも副リーダーでもない俺なのか、

「あの、どうして僕に…?」

『原因が君だからだよ。』

「…おれが?どうして、」

「君はね、周りの人をどうしても傷付けてしまう。それは性格とかそういう問題じゃなくてもう一種の能力みたいなものだよ。どこに行ってもそう。例えそれがフィッシャーズじゃなくても、」

「みんなを傷付ける。それはフィッシャーズ解散…。」

スタッフさんは小さく頷く。

「分かりましたありがとうございます。」

「これ、その資料だよ。」

渡された白い大きな封筒。今開けることは出来ず家に帰ってから開けることにした。



そのあと皆と合流した。久しぶりのフルメンバーだ。だけど俺は少しだけ罪悪感があった。もし、何かあれば…。でもバレないように笑って過ごした。嘘が上手い僕はバレることはもちろん無かった。



「じゃっ、そろそろ解散すっか、」

「そうだね、バイバーイ」

シルクの一言で皆解散し、家に帰ってきた。今日はいつも以上に疲れてソファーに倒れこむ。シンとしたこの空間にパッと頭に浮かんだ言葉、

『フィッシャーズは解散する。』

『原因は君。』

『周りの人を傷付けてしまう。』

どうしたら…。じゃあ死んだらいいの…?

『これ、その資料だよ。』

あ、資料…。

鞄を漁って封筒を取りだししっかり糊付けされた封を開けた。

「本肝魁…。【目を傷付ける】……?これが能力名?」

傷付けると入っていることから解釈に間違いは無いだろう。

「【消える】方法…、死の世界に引き込む扉を開き蛇に呑まれること。」

消えることは死ぬ事とは違うのだろうか、謎だ。

だけど知ってしまったんだ。皆を守るためには自分は消えなくてはいけないことを、もうこの関係は長く続かない事、



嫌だ、嫌だよ、壊れるのは。ずっと一緒にいたいよ、笑いたいよ、何で、何で僕なの。

幸せの終わる世界がいつか…くるんだ。僕が終わらせる日が、いつか……。

そう思うと涙が止まらない。

「うっ、あぁ…ぃ、あっ……。」

大の大人が何泣いてんだっていう事になるかもしれないけどやっぱり止まらなかった。



あれから数日後、俺は悩み続けた日々からもう抜け出す事に決めた。もちろん皆には言っていない。不器用で情けないひとりぼっちの作戦。生きたいのは山々だが皆を傷付けてしまうのは嫌だ。
だけど今日も皆と会う約束がある。怪しまれない様にしなきゃ。

「こんちはー」

「お、モトキ来た!」

「いえーい!」

みんなのテンションが上がるのが見てとれる。これを見るのも最後になる。

「よっし動画撮ろう!」

「「はーい!」」




刻一刻と終わりは近付く。泣いてしまいそうだ。

「もう遅いし僕は帰るよ」

「え?泊まんねぇの?」

「うん、今日は帰るよ」

リュックを背負う僕にシルクはえーっと言う。

「んじゃ、ばいばい」

「……気を付けろよー」

手を振るとシルクは諦めたのか手を振り返してくれた。ごめんねシルク。僕もう家には帰らないんだ。

着いたのは学校。中に入って屋上に続く階段を一つ一つ階段を登る。
扉を開けると広い広い屋上。真っ暗の中に光る星たちがよく目立つ。落ちないように付けられている柵に座り空に手を伸ばすと黒い蛇がうごめいてるのが見えた。そう、死の扉を開いたのだ。

あれに引き込まれて僕は居なくなる。あぁ、やっぱりちょっと怖いなぁ…。僕らしくないや。

ここから落ちれば、落ちれば…

「ごめんね、みんな…さよな『待てッ!』」

声が聞こえて振り向くとシルクがいた。

「シルク…?」

「お前、何やって…死ぬ気かよ、」

「まぁ、そうだね、」

「おかしいと思ったらこんなこと…!」

「…流石シルク、もう気付いてたんだ」

シルクには負けちゃうなぁ…。
シルクに負ける前に行かなきゃね、

「シルク、僕ね皆が好きなんだ。だから傷付けたくないんだよ。」

「それとこれとなんの関係が…!」

「僕がいるとみんなバラバラになっちゃうんだよ」

「どういう、」

シルクがここまで混乱してるのを見るのは初めてだ。最後に可愛い姿を見れて良かった。

「シルク、僕からの最期のお願い。フィッシャーズを永遠にしてね、」

「お前も…!」

「じゃあね…ばいばい」

後ろに体重を掛けて落ちた。蛇が僕を呑む時、シルクの悲鳴が聞こえた。

シルクなら、きっと………







俺の前でモトキが自殺した。何かを抱えているのは前から薄々気付いていたがまさかこうなるとは…。モトキの最後の願い。フィッシャーズを永遠に、

当たり前だ、終わらせたりなんか…。

俺は消えたモトキの願いを一生忘れぬ様に動画を撮り続けようと誓った。

玲於パレス⚓️🤟🐷


投稿を違反報告 / ブロック



コメントをするにはログインが必要です : ログイン


もっきゅんについて語ろうじゃないか、
2018/07/06 20:44:36 玲於パレス⚓️🤟🐷 4 2

はーい筋金入りのもきゅたみ、玲於パレスです笑 モトキについて語るだけっ...


おしらちぇ、
2018/06/26 10:25:03 玲於パレス⚓️🤟🐷

お久しぶりです!玲於パレスです! うおたみ、いや、もきゅたみに戻りまし...


拡散希望
2018/06/15 9:01:30 玲於パレス⚓️🤟🐷 1

【グッズ交換求む】 ☆渡すもの☆ 亜嵐,龍友,隼,裕太,メンディーの缶バッチ(...



ともぼ 雑談 友達募集 御友達募集 短文 イラスト 友募 誕生日 華々しき誕生の日に、愛のある祝福を 募集 推し紹介 御初